設立趣旨書

1,趣旨

 古来より生活や遊びの中の様々な所で活用されている竹はだんだん消費されなくなっており、竹林の拡大は今後大きな環境問題となる可能性を秘めている。竹の消費をするにはどうしたらいいだろう。どうすれば人々は竹に価値を見出すだろう。そんなことを考えて平成18年に考案したのが『竹水鉄砲合戦』である。竹水鉄砲を作り、金魚すくいで使用する<ポイ>をヘルメットに付けて被り、水を掛け合うことをルール化したものをスポーツとして普及することで、竹の消費を図ることができる。また、親子や家族の絆を深める要素を持っており、まちづくりの推進を図ることや、竹林の伐採により環境の保全を図ること、学校での授業等の実績もあり子どもの健全育成を図ること、及び消費が生まれることによる経済活動の活性化を図ることが見込まれることにより、この法人が行う事業が不特定かつ多数のものの利益に寄与することができると考えられる。また、農村や中山間地域で営まれる農業生産物の有効活用を合わせて行うことによりいっそうの事業の発展が見込まれると考える。

今後この事業を推進するために限られた一部の有志のみで活動ではより大きな成果を生ずることは無理なのではないかと考え、また日本全国で竹による環境問題は起きており広域的な範囲での有志、賛同者を募り、竹水鉄砲合戦の普及をするためにはNPO法人を設立することにより会計書類の作成や書類の閲覧など、法に定められた法人運営や情報公開を行うことにより、組織の基盤がしっかりして、社会的信用が得られやすくなることが最良の手段であると考え、より良い組織を構築することを目的として本法人を設立することにする。

 

2,申請に至るまでの経緯

愛知県岡崎市に住む浅見志貴雄は、森林の荒廃は管理されなくなった竹林の拡大が一つの原因だと考え、竹を価値あるものとして位置づけ消費を促す手段として「竹水鉄砲合戦」を考案した。竹で作った水鉄砲を撃ち合うことを、それをルール化することでスポーツとして位置づけ理解者と伴に大会を開催したり、学校の授業で「竹水鉄砲合戦」を教えたり、各地のイベント等で「竹水鉄砲」の作り方教室を開催してきた。平成18年から組織を立ち上げて仲間と共に活動をしておりある程度の情報発信はできたが、まだまだ全国的な活動として認められている訳ではないし、全国的に竹による環境破壊は深刻であり、いずれ、対策に困った行政は竹を駆除する事業を全国的に展開していくものと考えられる。税金を投入するより価値ある資源と位置づけする方が効果的だということはいうまでもなく、また何回か小学校での授業を経験しているが学校教育における位置づけとして大変有効なものだと考えている。4年生の理科の授業で水鉄砲の飛ぶ原理を勉強するが、作ることは図工の勉強であり、競技は体育の勉強であり、また勝つために戦略を練ることは人生の勉強でもあるので「竹水鉄砲合戦」は一粒で4度おいしいものである。

「竹水鉄砲合戦」を通じて、「社会教育の推進を図る活動」「まちづくりの推進を図る活動」「観光の振興を図る活動」「農山漁村又は中山間地域の振興を図る活動」「学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動」「環境の保全を図る活動」「子どもの健全育成を図る活動」「経済活動の活性化を図る活動」等にも積極的に関わってきており、引き続き様々な方にこの「竹水鉄砲合戦」を知っていただき共に行動して頂くには法人として活動することがより成果を得られるとの結論に至りNPO法人においての活動以外には考えられないとの趣旨で設立申請をするに至った。

 

平成28年5月1日

 

特定非営利活動法人 全日本竹水鉄砲合戦協会

設立代表者 

 

氏名    上 田 達 也 ㊞